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翻訳

第一線と駆け出しの差を思い知る プロまでの道のりは仏道修行!?

こんにちは、しょーいです!

本日は久々に翻訳者ブログっぽい話題をお届け!

(それはそれでどうなんだ……)

翻訳の勉強について、思うことをお話しします。

 

イカロス出版『メディア・エンタメを訳そう! 出版&映像翻訳完全ガイドブック』を読んでいました。

こちらは出版&映像とはあるものの、マンガ・ゲームも含めたガイドブックになります。

まだまだ駆け出しフリーランスの自分は

しょーい
仕事が欲しいです……。

という状態。ゲーム分野への参入を目指すにあたり、情報収集の一環で購入しました。

 

現役プロ翻訳者のインタビューが豊富に掲載されており、情報が散らばりがちなウェブを探し回らなくていいのが重宝します。

自己流を捨てる

エンタメ系翻訳者としてインタビューに答えるのは、文芸・ゲーム翻訳家の武藤陽生さん@Minstrel_Bird)。

記事を読み進める視線を止めた一文がこちら。武藤さんの師である文芸翻訳家・田口俊樹さんの指導についてです。

その指導は「とりあえず、プロとして食えている私のやり方を真似てみなさい」というスタイル。だが、つい自分流を貫いてしまい、なかなか評価されなかった。

”自分流を貫いてしまい”……

”自分流を貫いてしまい”……

 

しょーい
……思い当たる節しかありません。

自分流は欠点があるからプロレベルに達していないのに、

「とにかく進んだ先にプロレベルがあるはず」

って幻想がどこかにあるんですよね……。

(武藤さんがそうだったという意味ではなく、私の内省です)

汚れたコップにきれいな水を入れても汚れてしまうように、自分の手癖や思い込みが入ると良い教えを受けても残るものは少なくなります。

まずは勝手な思い込みを抜け出すこと!

徹底的に、圧倒的に、真似る

武藤さんは、朱筆が1箇所になるまで田口さんになりきって訳したそう。

1回、自分流を捨て去ってみる。

とにかく師となる人を真似続ける。

 

一から習う意識で自分を置いていくのは、プライドや積み上げがあるだけになかなかできることではありません。

 

これって、仏道修行にも似ていると思いました。

おかざき真里さん『阿・吽』13巻で、空海が最澄に「密教を修得するには3年かかる」と説いた理由を述べるシーンがあります。

密教は一子相伝。師に倣い師に染まり種子を受け継ぐもの――

我があっては高みまで登れない。

仏教という壮大な思想が、現実とつながった瞬間!

 

”師に染まり”というのが言うは易く行うは難し……。

つまり、目指すところの究極は”完コピ”でしょう?!

 

私はそこまでの覚悟をもって勉強したことがあっただろうか!(いや、ない)

 

以前、60点主義で生きてきたことを後悔しているという話をしましたが、ここでも過去の中途半端グセが顔を出しました……。

そのときの記事はこちら↓『力をつけるべきときにつけなかった人間の、言い訳という名の後悔

力をつけるべきときにつけなかった人間の、言い訳という名の後悔

こんにちは、しょーいです! 「こんばんは」な時間でも「こんにちは」で通していくスタンスです。   自分の力不足を痛感するのは今に始まったことじゃありませんが、今日は特にジャンピング土下座した ...

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独り立ちの道は一本道の先

話をインタビュー記事に戻しまして。

武藤さんは師・田口さんのやり方を”卒業”することになりました。

それを誰よりも評価してくれたのは、他ならぬ師の田口氏だった。

師の教えを長年守り抜いた先に、我のない自分流が生まれていくという見事な事例でした。

私に足りないものは「どこまでも真似る」覚悟と実践だなー……と。

 

 

好きな訳者・訳書を覚えられるほど繰り返し読んでみる。

真似られるほど何度も訳してみる。

 

”完コピ”目指してまずは1冊、取り組みましょう!

 

本日の参考図書まとめ↓

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