こんにちは、しょーいです!
何をするにも親の手を必要としていた赤ちゃん。
2歳、3歳と成長するにつれて自分でできることが増える一方、「あれはイヤ!」「こうしたいの!」と意思表示も強くなってきます。
時間に余裕のある休日なら「成長したな~」と笑って許せる可愛いモノですが、出勤日の朝にイヤイヤ攻撃が始まるとドタバタ……。
出発時刻までに支度を完了しないといけない親の都合、自分の思い通りに行動したい子どもの意思がぶつかり合います。
私「早く靴を履いて!遅刻しちゃうよ!」
長女「ちっこく~、ちっこく~♪」(くるくる踊り出す)
……そうね、あなたは遅刻しても困ることはないよね(--;
朝から叱るのは、一日のスタートとして親子お互いによろしくない。とは言え、時間を守れず仕事に支障が出るのも困りもの。
本記事では、3歳児の朝支度を時間通り&ゴキゲンに進める、我が家の実践をご紹介します。
【超重要】支度の順番を変えない
まずは、かなり大事な話を。
朝の身支度はルーチン化しましょう!
毎日決まったことを、決まったとおりに、決まった順番で行います。
子どもが早く起きてきても、逆に親子で寝坊してしまっても、支度の順番だけは死守します。
なぜなら、子どもは支度の順番が変わるだけで大いに混乱するから。それがイヤイヤ、ダラダラ、グズグズ……子どもが動かない原因に。
まだ時間感覚が身についていない子どもは、「今はこれをする時間」と考えて行動するのは困難。
(そもそも、3歳は時計も読めない)
時間という”タイミング”ではなく、「起きたらトイレ、次はごはん、その次はハミガキ、次は……」という”流れ”で行動しています。
したがって、順番が変わると「次は何をするんだっけ?」と考え込んでしまったり、「次はこれをするの!」と意固地になったり……。
例えば、我が家では起床→トイレ→朝食→着替え→自由時間という順番で支度をしています。
支度の順番を決める前のある日、たまたま早起きしてきた長女。
朝食ができていないから先に着替えをさせようとしても、「イヤ!」と断固拒否。
どうにかこうにか着替えさせたとしても、子どもの中では「着替えの次は遊ぶ!」という認識なので、その後のトイレや朝食は「遊びたいのに!」と泣き出して手に負えず……。
考えてみれば、大人だって、普段通りに通勤できると思っていたところ、急に「迂回してください」と言われたらイラッとしますよね。例え出社時刻に間に合うとしても。
「普段通りでない」というのは、意外と大きなストレスなのです。
というわけで、朝のルーチンは極力変えない!
親子で寝坊した場合は、子どもの行動を変えるのではなく、朝食を簡単にするとか掃除を諦めるとか、親の行動を変える方向で乗り切りましょう(^^;
具体的にどうする?
前提の解説が済んだところで、具体的な「イヤイヤ」回避策をご紹介していきますね。
必ず子どもの意思や希望を確認する
子どもが「イヤイヤぐずぐず」モードになったら手に負えません。
我が子の場合、「自分の希望があるのに、違うものを押しつけられた」ときにイヤイヤいじけることがわかってきたので、どんなに忙しくても必ず子どもの意思確認をしています。
例えば着替えのとき。
失敗パターン
私「(時間がないから)今日はこの服ね!」
長女「ちがう!これはイヤッ!」→いじけて動かない
というわけで、親が一方的に服を決めると「イヤ!」「ちがう!」と反発が長引くので、2~3択にして子どもに選ばせます。
順調パターン
私「こっち(花柄)とこっち(ネコ)、どっちのシャツがいい?」
長女「黄色の服がいいなー♪」
という具合に選択肢を示すと、頭が「決めるモード」になるので「花柄」「ネコ」「どちらも違う」のどれか答えてくれます。
「どちらも違う」場合は、「これ!」と希望を出すのに任せます。
同じ服ばかり選んだり、上下同色など個性的なセンスを発揮しても気にしません。
子どもの気分や好みだと思うので、そこは当人にお任せ。
あ、でもさすがに「新しいパジャマをみんなに見せたい」と主張したときは説得しました(^^;
着ていくのはダメだけどリュックに入れて見せるなら可、という落とし所で。
お店屋さんごっこで親子遊びにしてしまう
「ごはんのまえに、テレビみるの!」
「ほいくえんでするから、ハミガキしない!」
最初からイヤイヤで支度そのものが進まないときは、親子遊びに路線変更。
私「いらっしゃいませー!お洋服屋さんでーす!」
お店屋さん、開店です。
私「今日のオススメはドラえもんのTシャツです!」
長女「でも、キティちゃんがいいです!」
ノってきたらこっちのもの。あとは服をオススメしながら、お金の受け渡しごっこをしてお着替え完了です。
我が家では他に
- お熱屋さん(体温測定)
- ハミガキ屋さん(ハブラシ選び&仕上げ磨き)
- 食器屋さん(食器&コップ選び)
あたりが定番。
ただし、一度やると子どもがハマって「きょうは おみせやさん ないの~?」と開店まで動かなくなることもありますが……。
開店すればスムーズに動いてくれるので、ノリの良い子どもにはオススメです。
ごほうびを用意する
我が家では、支度の合間に必ず「子どもの楽しみ」をはさんでいます。
朝食後にはおやつのココアやゼリーを食べて良い。
着替えの後にはテレビを見たり、おもちゃを出して遊んでもOK。
すると、目標がある分、自発的に動きやすくなります。
例えば食事中に遊んだり席を立ったりしたら
私「あれ、ごちそうさまかな?今日のココアはいらない?」
の一言でスッと席に戻ります(笑)。
着替え中に手が止まっていても
私「今日はぬりえ?パズル?何するのかな~」
長女「シュタタタ!(着替え出す)」
と効果音付で素早く完了します。
元気がないときは「おやついらない」「遊ばない」と言うので、健康チェックにもなり一石二鳥。
冒頭の繰り返しになりますが、ごほうびも時々ではなく、支度の流れに組み込んで習慣化すると効果的です。
というのも、まだ時間感覚が身についていない子どもは「時間に余裕があるから」遊んで良い日と「時間が無くて」遊べない日の区別がつきません。
遊んで良い日 / ダメな日が混在すると、「何で今日は遊べないの!?」と理不尽を感じて不機嫌の原因に……。
自分で時計を見て支度ができるようになるまでは、親の態度も一貫しましょう。
甘えてくるなら親がさっさと手を貸す
子どもが手伝いを求めてきたら、まずは一言二言、自分でするように促します。
(食事の手が止まっている長女)
私「もうごちそうさま?」
長女「たべさせてー」
私「自分でできるでしょ、頑張ろうよ!」
長女「じぶんで がんばれな~い」
一向に甘えてくるようなら、さっさと手を貸します。
いじけて慰めてもらうまで動かない状況になると、下の子の支度にも支障が出るので……(^^;
ただし、必ず子どもが「手伝って」と言ってから手を貸します。
求められていないのに、「親がする方が早いから」という理由で先回りはしません。
親がするのは、あくまでも「手助け」「手伝い」。子どもの自立心を摘まないように注意しています。
いわゆる「イヤイヤ期」の2~3歳は、自立心と依存心を行ったり来たり。
昨日は「じぶんでやる!できる!」と言っていたのが、翌朝になると「できな~い」というのが当たり前。
子どもの意思を確認せずに親が一方的にやってしまうと、「自分でやりたかったのに!」とかんしゃくを起こしたり、「やってもらえる」といつまでも動かなくなったり。
手伝うにしても、子どもが求めない限りは一から十まで手を貸しません。
好きな料理だけは自分で食べてもらったり、服を脱がすのは手伝うけど着るのは自分で、という具合に一部は子ども自身でやってみるよう促します。
「ぜんぶできな~い」と言う日は、もう「そういう気分の日なんだ」と受け入れます。
やる気と能力が毎日変わるのが当たり前、という広い心が養われました(笑)。
「忙しい朝なのに……自分でできるでしょ!」と言いたくなりますが(^^;
ここは急がば回れの精神で手伝いましょう。
親子で競走させる
先に言っておくと、実は、朝はこの方法をあまり使いません。
急かすような状況になってしまうことが多いためです……。
あえて子どもの競争心をつつくような言い方をすると、「負けたくない!」とやる気を出してくれます。
例えば朝食が終わったのに食卓でじっと動かないとき。
私「あー、お母さんが先にハミガキ終わっちゃう!」
長女「まってまって!ダメー!」
と言うと、急いで動き出します。
ポイントは、子どもが「待って」と言ったら必ず待つこと。
この「待って」を少しでも無視しようモノなら、焦りでパニックに陥ってギャン泣き……。支度どころじゃなくなります(--;
子どもの様子を見て適度なタイミングで負ける必要があるので、自分の支度もあって目を離すことが多い朝はあまり使いません。
うっかり子どもより早く着替えてしまったりすると、「勝ちたかったのにー!」とワンワン泣いて手が付けられなくなります……。
かと言って、あからさまに手を抜くと「おかあさん、ちゃんとやって!」とすねます。塩梅が難しい(^^;
夜、お風呂上がりの着替えとハミガキではよく使います。
下の子のお世話がある分、私の負けが確定してるので(笑)。
まとめ:相手の行動を変えようとしない、自分の行動を変える
3歳児の朝支度で私が駆使する作戦をご紹介しました。
ただ、有効性は子どもの個性によるところが大きいです。
自分の子どもをよく観察して、試行錯誤して、ご家庭にあったオリジナルの戦術を編み出していくのがベストです。
トライ&エラーのコツをお伝えしますと、自分の行動を変える方向で考えましょう。
子どもの行動を変えようとしても、成功率が低いんですよ。
自分の子とは言え、自分と異なる他人ですから。
例えば、前日の夜に「あさごはんは たまごやき たべたい!」と言うので卵焼きを作ったのに、実際に朝食を目の前にすると「めだまやきが よかった……」と言い出したり。
「自分が食べたいって言ったんでしょ!」と食べさせようとしても逆効果なのは目に見えてますよね。
そんなときは子どもが箸を付ける前に一口分だけお皿に残して、余りは夕食のおかずに回してしまいます。
子どもを甘やかしていると思われるかもしれませんが、自分の発言に責任をとらせるのはもっと成長してからでも十分です。
3歳くらいなら、頭ごなしに叱りつけて萎縮させるより、「朝は楽しい」と思ってもらうような働きかけを優先していいと私は思っています。