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映画

【感想】高台院様はどこまでも菩薩だった……! 『劇場版 舞台「刀剣乱舞」无伝 夕紅の士』

またまた、『刀剣乱舞』の話題です。

しょーい
週末に『劇場版 舞台「刀剣乱舞」无伝 夕紅の士』を見てきましたー!

※本記事は映画のネタバレを含みます。未視聴の方はご注意ください。

 

映画の感想はもう、あふれてやまないのですが短時間ブログなのでここはワンポイントに絞りましょう。

それは……一路真輝さん演じる高台院様の深すぎる悟り!!

 

天下人の妻というプライドや執着が一切無い!

見据えているのはもっと大きなものでした……。

大切なものを終わらせる覚悟

劇中に登場する高台院は

「豊臣家滅亡後から夏の陣まで時間遡行してきた」

と言っていましたので、つまり仏門に入ってから10年そこそこ。

 

え……悟るの、早すぎませんか……?

絶対、落飾前から悟りの境地に近かったでしょう……!?

 

愛する夫と一代で築き上げた豊臣家が滅亡すると知りながら、

「受け入れて最期を見届けよう」という決断に至るまでの心境を思うと

鑑賞中はずっと複雑な気持ちでした。

 

自分の家族や仲間が死ぬと分かっていても何もしないに等しい。

未来を知っているのに、変えるつもりはないという。

苦しみも痛みも全部引き受けるなんて、菩薩そのもの。

高台院は自身のことを

「豊臣の滅亡から目をそむけてきた」

と話しましたが、それは普通の感性だと思うんですよ。

 

しかし滅亡を覆すチャンスが与えられたとき……

 

……逆に滅亡を受け入れ、見届ける覚悟を決めた。

 

もう、この感性が普通じゃない。狂気に近い。

遠くの景色、はるか高い山

狂気と言えば、刀剣男士の一口・鶴丸国永が

「どうしたら狂わずにいられる?」

と同じく刀剣男士で高台院の所有していた太刀・三日月宗近に問うシーンがありました。

 

三日月宗近の答えは

「本丸がある」

と答え、帰る場所、愛する場所への想いを鶴丸国永と語り合いました。

 

高台院が狂わんばかりの覚悟を決められたのも、目指す場所があったからではないでしょうか。

 

豊臣が滅びて、戦国の世は終わる。

豊臣が滅びて、日の本に太平の世が訪れる。

 

「豊臣家」よりも「天下」よりも大きなもの、「太平」の礎になろうと思えたのでしょう。

仏門に入ったことから考えると、「弥勒の世」「浄土」とも言えるかもしれません。

死に様に生き様が表れる

他の『舞台「刀剣乱舞」』を鑑賞していないので定かなことは言えないのですが、

『无伝 夕紅の士』では「生き様」という言葉が頻繁に出てきました。

英雄でない男の生き様を見せてやろうぞ!

天下人・豊臣秀吉を父に持つ、豊臣秀頼。

征夷大将軍・徳川家康を父に持つ、徳川秀忠。

偉大すぎる父を持つ2人の人生がいかに重いものであったか、ひしひしと伝わります。

「父のようにはなれなくとも、私も全力で生きたのだ!!」と。

 

……結果、豊臣秀頼は自刃します。

その表情たるや、心残りはないという満面の笑み。

高台院も自身の望みを果たした後は、無抵抗で刃を受け入れます。

 

「後悔のない人生だった」と言葉が軽くなってしまうほどの、見事な死に様を見せてくれました。

本作は、タイムマシンで見てきたわけではない、後世の人間による創作物語です。

実際はどうだか何も分かりません。

もしかしたら、死にたくないとじたばた悪あがきをしていたかもしれない。

生存説だってあるくらいですから。

 

でも、美しい死に様を連想させるほど強い生き様だったのは確か。

超新星爆発のように、江戸250年間の平和の始まりは豊臣家のまばゆい死に様の先にあった。

終わりを恐れないのは、自分の先に未来が続いていくという確信があるから。

 

だから、死を恐れずに全生命を燃やし尽くすように生き抜ける。

「私は死んでも大丈夫!」

とまでは言えません。

子どもの成長は見届けたいし、まだまだやりたいこともある。

 

でも、多少のことなら

「大丈夫! だって先はあるから!」

と明るく越えられる境地に至りたい。

 

高台院様を見て、そんな気持ちで一杯になりました。

もう、昨晩はずっと「うわ~……」というため息吐息しか出ませんでした。深すぎて。

 

つたない言葉ではありますが、『劇場版 舞台「刀剣乱舞」无伝 夕紅の士』の高台院様への愛を語りました。

もう、Blu-rayで欲しくなってしまいましたよ。どうしましょう。

今回の上映は3週間限定だったので終わってしまいましたが、Blu-rayやDVDは発売中です。

ご興味わいた方はぜひ、高台院様の生き様に感化されてください!!!

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