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【感想】『阿・吽』霊仙和尚の修行から 自分も過去を越えに行く

2022年5月31日

こんにちは、しょーいです!

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高台院様の深い悟りの境地に思いを馳せながら、おかざき真里さんの『阿・吽』を再読していました。

本日は、『阿・吽』6巻の霊仙和尚を語ります。

しょーい
読む前は名前も知りませんでしたが、一番好きな人物になりました……!

 

霊仙和尚は、空海と同じ船で唐に渡った留学僧です。

空海とともに唐で修行しますが、日本には帰らず唐に残り、三蔵法師となります。

これだけ見れば輝かしい経歴ですが、『阿・吽』6巻では霊仙の苦悩が描かれます。

天才、故に壁がある

修行の中で20歳の過去の自分と向き合う時間が訪れます。

聞こえるのは周囲の評価。

天才とはいえ、霊仙はこわくない。

霊仙は無茶をしない。

天才であるが故、一を聞いて十を知ってしまう。そこで諦めてしまうのだ。

頭が良い故に壁を越えず。

自分の限界を悟っては、物事を要領よくこなして本気を出さない。

留学時の45歳まで25年間、そういう生き方をしてきたと霊仙自身は自覚しています。

 

25年も続けてきた思考のクセを変えようと思ったら、同じくらいの時間がかかりそうなものです。

当時の寿命を考えれば、クセが抜ける頃には今世が終わります。

寿命抜きで考えても、「三つ子の魂百まで」というほどなので至難の業。

 

それが、唐に渡ってからの修行でたちまち囚われを飛び越えてしまうんです……!

天才が認めた天才

霊仙が過去の囚われから抜け出す際、空海が併走するシーンが描かれています。

空海は霊仙に呼びかけます。

そうだ、とらわれるな。

受け止め、真理の音を鳴らし、身体は忘れ、その旋律のみで世界を満たせ。

直後、壁にぶつかり「越えられない」と思いきや……

音を、鳴らせ。

響け!

霊仙は空海の教えに従い真理へ潜っていく。

もう、どこまでも素直な求道心ですよね……!!

 

空海は確かに”人たらし”な面がありますが、

それを差し引いても、霊仙は若き天才の背中を追いかけることに余計なプライドが一切無い!

自分だって、天才と言われているにもかかわらず!

言い訳しないのも、天才

この修行を終え、霊仙は自分の情熱にフタをしていたことに気付くのです。

 

このエピソードには失礼ながら、とても勇気づけられました。

三蔵法師・霊仙ですら周囲の声に惑い、自分の熱意をくすぶらせてしまった時期がある。

でも、天才と言われた自分の感覚を差し置いてでも

空海という超・天才の感覚に寄り添うことで長年の壁を越えていく。

 

自分よりできる人についていく。

言葉にすれば当たり前ですが、言い訳せずについていくってことが難しいんだ……!

 

以上、おかざき真里さん『阿・吽』6巻の霊仙について語りました。

私も余計なプライドは置いて、尊敬する人の言葉に深く深く潜っていきたいものです……。

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