こんにちは、しょーいです!
今回は、時間記録ツール『Task Chute Cloud』を
「そこそこ使いこなせるようになってきた! 気がする!」
という話をしようかと。
(気がする、という自己納得感の話です、はい(笑))
特に今、Task Chute 100日チャレンジに参加している方に向けてのエールになります。
時間術を駆使すれば、やりたいことが何もかもできるようになるんじゃないか。
そんな幻想に苦しめられていた時期がありました。割とつい最近の話。
過去形どころか、今でもふとしたときに幻はささやきかけてきます。
私はもう24時間を記録するというのが習慣になっていて4年は経つのですが、
惰性でやっている感がここ最近は強かったです。
1分単位の行動記録が
何の役に立っているか、
あるいは何の役に立つのかはわからない。
でも、過去の延長で何となく続けているという状況がスタート地点でした。
- 記録の活用方法がわからない!
- 記録って時間のムダじゃない?
- 日々のタスクリストって窮屈でしょ
という、似たようなお悩みを抱えている人の参考になりましたら幸いです。
そもそも『Task Chute Cloud』って何?
まずは『Task Chute Cloud』(以下:TCC)をご存じない方のために説明します。
知っている方はとばしちゃってくださーい。
特徴を私視点でぎゅっと凝縮して簡単に言えば、ログ✕予定を一日単位で管理するツールです。
実行したログが分単位で残るので、タスクリストとも違う。
今日一日にフォーカスしているので、スケジュール帳とも違う。
こんな具合です↓
私にとってのTask Chute Cloudとは、
自分の行動を一日単位で微調整し、
1ミリずつ調整を繰り返してして高いパフォーマンスを継続的に発揮できるようにするもの
だと、私は思っています。
視点が超長期的。しかも変化はごくわずか。
正直、「生活が変わった!」という即効性はそこまで感じられないです、はい。
それでもTask Chute Cloudを選んだ理由
そんな第一印象「使いづらっ(・□・)」なツールであるTCCを使い始めたきっかけは、
子供のお迎えで定時退社を死守したい!
という動機でした。
TCCにはタスク終了時間の見積機能があります。
各タスクの予想時間を入れておけば、
自動的に終了予定時刻を計算してくれるという優れもの。
割り込みや臨時の作業が発生した場合もその分は終了予定時刻に反映されるので、
「今日はこの作業を人に頼もう」
「このタスクは明日に回そう」
というような判断にスピードが出ますし、
上司や同僚にヘルプを頼むにも
「工数2時間分遅れそうです」
と具体的な数字で話ができるので重宝しました。
詳しく知りたい方は公式サイトやTCCをベースにした書籍『時間クエスト』をどうぞ。
TCCを使う理由を見失う
……しかし、フリーランスになってから状況が一変します。
仕事の繁閑がはっきりしている上に一人作業なので、
繁忙期はタスクを明日以降に回すことも他の人に頼むこともできない!
終了予定時刻が26時とかになってもどうしようもなく……。
Task Chute 歴はそこそこ長いし、24時間スキマなく記録する習慣はあれど、
前日の記録を眺めるくらいで記録を活用できている実感はなく……。
TCCを使う意義が薄れつつありました。
子供の不登校に振り回されて仕事ができない日々にイラ立っていたのも、同じ頃でした。
予定をあらかじめ組んでも、まったくその通りに動けないイラ立ち。
私は! 仕事が! したいんじゃー!!(・□・)
夫は外で働いているので仕方ないとは言え、不登校の対応が私に全振り。
Task Chute Cloudの公式企画『100日チャレンジ』の案内があったのは、そんなタイミングでした。
Task Chute Cloud 100日チャレンジとは?
TCC有料プランの登録者限定で参加できる企画でした。
内容は
- 当日タスクの先送りゼロを目指す
- コミュニティで報告会&励まし合い
- 毎週ステップアップできるアドバイスがメールで届く
- TCC開発者に直接相談・質問できる
……といった具合です。
「100日間で、みんなでTCCを使えるようになろう!」という手厚いサポート企画。
先日11/1(火)をもって100日となり、11/3(木)には卒業式が行われました。
現在、第2期がスタートしたばかり。
第2期からはTCC有料会員向け100日チャレンジの他、
誰でもどんなツールでも参加できるチャレンジも追加されています。
まさに、タスク管理や時間の使い方に悩むすべての人が参加できる企画!\(・▽・)/
Task Chute Cloud 100日チャレンジで得られたもの
一番の成果は
精神的に安定するようになったこと
だと断言します!!
参加前は先述のとおり
- 子供の不登校に振り回される
- 自分の予定が立てられない
- 仕事の受注量を減らさないといけない
- 収入がほぼ半減して生活が苦しくなる
という四重苦の状態でした。
もう、時間が欲しくて親子・夫婦で24時間を取り合っている状態。
元々感情的になりやすいタイプなのが、定期的に子ども&夫にキレ散らかすという……
この100日チャレンジに参加する際、そんな悩みを赤裸々にお話ししたところ、
佐々木正悟さんから目からウロコなアドバイスをいただいたのです……!
現状は「育児ラインがメインの状態」で、自分の用事はその合間に「差し挟む」ものだと。
「自分ライン」が「育児で中断された」と思うから、
中断頻度があまりに多くなりイライラするわけです。
時間感覚といっしょに幸福の価値もひっくり返る
正直に告白します。
「気の持ちようで何とかなれば苦労しないわ!」
としょっぱなは思いました。
アドバイスを求めておきながらすみませんでしたm(__)m
ただ、反発が生まれてしまったのは自分にはつゆほどもない考えだったからというのも事実。
先送りゼロを目指すチャレンジの100日間で
「育児ライン」がメインと考えるように意識したところ、
日々の過ごし方が少しずつ変わりました。
- 子供の不登校は好きにさせて構い過ぎない
- 睡眠不足を悩みすぎない
- 仕事時間は午後と早朝にして、子どもがいる時間は家事育児と割り切る
タスク管理をする上で変えたことは、
- TCCに登録したルーチンをゼロベースで見直す
- TCCでタスクの先送りゼロを目指して初期タスクを減らす
- TCCコミュニティで(ほぼ)毎日報告する
- 週次メールにしたがってTCCを調整する
……といった具合です。
がっつり時間と労力をかけて生活を一変させようとしたわけではなく、
「育児ラインがメイン」と意識しつつ100日チャレンジを粛々と実行しただけ。
100日間かけてです。一朝一夕の変化は諦める。
正直、100日チャレンジ後の今だって、別に環境としては良くなってないんですよ(^^;
子どもは相変わらず学校に行っていませんし、
私の仕事や収入が増えたわけでもありませんし、
むしろ下の子のお迎えは早くなって育児時間が増えた分、”自分の時間”は減りました。
でも、”時間”そのものに対する感覚と日々の幸福度は大きく変わった気がします。
自分の「幸せ」を決める要素を知る
100日チャレンジの間、毎週ペースメーカー&レベルアップとなるメルマガが送られてきました。
その中でjMatsuzakiさんが提案されていたのが
「先送りや満足度に関わる数値を追跡する」
というもの。
これが私にはハマりました!
100日チャレンジに参加する以前から、毎日のように日記やレビューでその日を振り返る習慣はありました。
ですが、「できなかったこと」ばかり目についてなかなか日々の満足度が向上していなかったんです。
総合満足度だけでなく、関係ありそうな数値を記録していきました。
- 睡眠時間
- 深い睡眠の時間
- 昼寝の時間
- 予定タスク数
- 実行タスク数
- 先送りタスク数
という具体的な数値の他に、
- やる気レベル
- 頭の冴え具合
- メンタルの安定度
- 体調
という数値化できないフィーリングまで。
すると……
私が生活に満足するためのポイントが見えてきたのです。
例えば、体調がイマイチでもメンタルが安定してじっくり休めれば
満足度は90点という日もありました。
逆に、「この日は仕事(家事)をする!」と決めたのに
割り込みで一向に進まず、先送りタスク数が3を超えると満足度は70点を下回ります。
自分トリセツが具体的になっていく感じ!
おかげでTCCを運用する上で私がこだわるべきポイントが際立つようになりました。
TCCは「一人ひとりが自分に合った使い方をするもの」とは聞いていましたが、
それを見つけるまでがまた、山あり谷ありで挫折しかけていましたよ……(遠い目)。
まとめ:時間を増やそうとしている限り、満足することはない
およそ3ヶ月、Task Chute Cloud100日チャレンジに参加してみて、
ようやく『時間クエスト』にあった名台詞の意味を体感できました。
時間を自在に扱えるようになるといわれていた、時魔法
ただそれは、使える時間を増やせるとか、そういうものじゃなかったむしろ、現実を知ることでしか時間は使いこなせないと気づくための法
魔法などないのだという事実に気づくための法そんな皮肉の魔法だったんだよ
時間には「数字としての時間」と「心理的な時間」の2種類があります。
タスク管理や時間管理によって「より多くのことを成す」というのは
数字としての時間だけにフォーカスしており、
心理的な時間の不足感は一向に解消されないんですよね……。
私自身、「理想どおりに時間を使えている」というにはまだまだ遠いですが、
100日間”先送りゼロ”を目標に過ごしていくと、時間不足でイライラすることは減りました。
(注:他のことでイライラすることはあります、はい)
現実を把握するために記録した数字にダメ出しだけするのではなく、
現実に感じている満足度とも向き合っていくうちに価値基準が変化している実感があります。
世間的には
- 効率よく多くのタスクを処理するのがよい人材
- 将来のために今はガマンすべきこともある
- 8時間寝ない人間は生産性が低い
……などなど、さまざまな意見があります。
科学的にも経験的にも正しいものも多いでしょう。
でも、そんな世間の言説が自分の幸せを決めてしまうわけではないのです。